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2007年 07月 03日
本で紹介されていたアリの奴隷狩りの事例には、アメリカとイギリス諸島、札幌からの報告があった。そんなの見られたらスゴイよなーと思ってたら、この辺に普通に棲息しているアリも奴隷狩りをするんですよ、と師匠がおっしゃる。
「で、それは何というアリですか?」と尋ねると、 「えーと、うーん、それがなんだったかな、灰色がかった黒いアリなんだけどね。」 ・・・って、師匠! その「灰色がかった黒いアリ」は、たぶん今、庭の窓からすぐのところに巣が見えるアリのことだと思う。その隣りの1mも離れてない位置に、茶色っぽい小さなアリも巣を作っている。これが例の「行列」するアリで、結局は我が家から目と鼻の先に落ち着いてしまった模様。この依然として名前の分からない二種類を仮に、奴隷狩りをするらしい前者を「中アリ」、後者の行列アリを「小アリ」とする。写真は、巣が見える窓際と、二つの巣。矢印の右が中アリ、左が小アリで、両者ともにテラスの石の隙間を利用している。 二つの巣のちょうど真ん中に砂糖を一かたまり置いてみる。子供のイタズラのようだが、家族には「これは実験」と宣言し、息子と並んで観察する。ところが双方のアリともに、砂糖に気づかない。よそから来た、黒光りする大きくてスリムなアリ(「大アリ」とする)が先に見つけた。これが巣に帰って報告するのかな、と思いきや、パクパク食べるだけで砂糖のかたまりから動こうとしない。つまらない。 待てない私は、中アリと小アリ、それぞれの巣の出入り口にも砂糖を少しずつ置いてみる。さすがに今度は大騒ぎになり、二つの巣の周囲は黒山のアリだかりになった。そのうち、出入り口周辺をウロウロしていた小アリの一匹が、巣からやや離れた位置に、もっと大きな砂糖の山があることに気づく。けれどもソロソロと砂糖山に近づくものの、ことごとく大アリに撃退され、近づいては追い返される。そんなことを繰り返すうち、最初一匹だけで砂糖山に向かっていった小アリは、徐々に数を増やし、ついには小編成のグループで砂糖山を取り囲んだ。そして、ここで劇的な力関係の逆転が。 小アリの一匹が猛烈に大アリにタックルする。噛み付いて離れない小アリを振りほどこうと大アリがもがき始めると、ワーッと折り重なるように十数匹の小アリが飛びかかる。再びナウシカを例にとれば、ペジテのアステルが無数の虫に追いつめられ、崖から落ちていく寸前の、あの危機的状況。しかしアステルの時のような救いの手は差し伸べられず、あれよあれよと言う間に大アリは、小アリの巣へと引きずり込まれていった。たまたま通りがかって集団暴行殺人事件の目撃者になってしまったかのごとく呆然としていたが、考えてみれば原因を作ったのは砂糖を盛った私であり、バツの悪さから「これは実験なんだから」と誰にともなく心中で言い訳してみる。 さあ、もうこうなると小アリの独壇場、と思いきや、今度は中アリが、この魅力的な餌の山に気がついてしまった。そしていよいよ、ここから血みどろの戦争状態に突入するのだけれど、長くなってしまったので、今日はこれまで。次回もまたきっとアリの話が続いてしまいます・・・
by jukali_k2
| 2007-07-03 08:35
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