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2008年 11月 07日
トルストイの「クロイツェル・ソナタ」というホラー風(?)短編は妙に心に残る。妻殺しの夫の、極端と極端との間で揺れ動きつつ次第に吸い寄せられるように凶行へと向かう心理描写が、まるで作家自身が犯した罪の告白を読んでいるかのような生々しい説得力を持つ、というのも理由の1つ。けれども、夫婦間の深い断絶を表す象徴として、「音楽」を共有することができないという設定を使っているところに、うーむと唸らされるのだ。(逆に妻と浮気相手は、扇情的なベートーベンのヴァイオリンソナタで盛り上がっちゃったんだよねー。)音楽の麻薬的な恍惚感を共有することが人間関係に及ぼす影響はあなどれない。
というのは、滅多にやらないバトンを始めるにあたっての前ふりで、そのルールは以下の通り。 1)PC内の音楽ファイル全てが対象・音楽プレイヤーでランダム再生 2)流れた10曲を包み隠さず書く(アーティスト、タイトル) 3)自分の趣味を赤裸々に公開 4)変な曲が出ても書く 5)多少の言い訳はしてもOK 何故かそそられるこのルール、よく出来てるなあ。熱く音楽を語って押し付けがましいと思われたくはないけど、「包み隠さず」「赤裸々に」っていうんだから仕方ないよねーという言い訳も用意されてるし、「変な曲が出ても」とあるものの、実は変な曲にこそ出てほしいという秘かな願望(ウケも狙いたいし、ちょっと他人とは違うのよオホホ的な自己満足も得たいみたいな)も刺激される。もしかしたら恍惚を分かち合える新たな人間関係が開けてくる可能性だってあるかもしれないし。 というわけで、期待に胸を膨らませつつスタート。(タイトル、アーティスト、アルバムの順です。) 1. Orange Was The Color Of Her Dress Then Silk Blue Gil Evans / Live At Sweet Basil いきなり戦象軍団!最近ミンガスのバンドでやってるオリジナル(?)も聴き込み中。意味深なタイトルがなんとも。 2. Compassion Nina Simone / Nina Simone And Piano! 楽器全体を振動させて、深いところから響かせるNinaのピアノのタッチが大好き。もちろん燻し銀のあの声も。 3. Autumn Earth Wind & Fire / Illumination ひゃはは。 4. Miss Gradenko The Police / Synchronicity ミーハーな私は当時スティングが作った曲ばかりに目を奪われてたけど、今になってみるとコレとかMotherとかが結構いいんだよねー。 5. Saturn Stevie Wonder / Songs In The Key Of Life この2枚組のアルバムは1枚目しかPCに入れてない。それにしてもスティービー天才。 6. Black Swan Wayne Shorter / High Life たぶん飛行機事故で妻を失う前だよね。その後とはやっぱり何か違うような。 7. I Loves You Porgy Nina Simone / Little Girl Blue やった!Nina2曲目。ガーシュウィン作の曲自体がまず素晴らしい。他にも色んな人が演奏してるけど、私はNinaのが大好き。 8. Someday My Prince Will Come Bill Evans / At The Montreux Jazz Festival ちゃんとマトモなジャズも聴いてるもん。 9. Country Keith Jarrett / My Song 入れてますよ、せばさん。ガルバレク面白い。 10. East River The Brecker Brothers / Heavy Metal Be Bop あわせて熱唱!ドライブに欠かせない!トリを飾るのにふさわしい!万歳! この曲が出てくるなら、コレやアレやソレや他にもあるだろうに〜というもどかしさも含めて、なかなか面白いバトンでした。あるちゃん、ありがとう!・・・とはいえ共有してくれる人、やっぱりいないかも。ウケてくれそうなのは夫くらいなものだけど、少なくとも夫婦間で音楽を理由にした亀裂が生じていないことは、我が身の幸せというものでしょう。そろって長生きしたいものです。ははは。
by jukali_k2
| 2008-11-07 19:13
| 音楽
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