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2009年 08月 09日
写真は、捕まえたカミキリムシを自作の遊園地で遊ばせる息子と、全然嬉しそうでないカミキリムシ。 環境や生活パターンを一転させ、日常の連続性を断ち切り、気持ちを切り替えられるのが休暇の効用。なので続けてセリーヌ下巻を読むのはやめて、ジャズピアニスト、山下洋輔氏のエッセイにする。いかにもなバンドマン的日常を、アハハ、この滅茶苦茶ぶり!とやけに気分爽快に笑えるのは、上には上がいるという安堵感も伴うからかしら、と隣の夫を眺めてみる。 山下氏は、巷に氾濫する「思い」という言葉を絶対使わないそうだ。政治家にスポーツ選手、芸能人にキャスターにコメンテーターとメディアが完全にオモイ菌に汚染されていることに憤慨し、気持ち・意見・意思・感情・決意等々いくらでも言い換え可能じゃないかといきり立つ氏に共感しきり。 ところで我が家にはテレビがないが、山の家にはある。なので東京の喧騒を遠く離れ、静かな湖畔の森の影で、にわかテレビっ子と化す私たち。早速、オモイ菌の汚染状況を調査する。女子バレーボールの実況放送への感染は想定の範囲だが、数々の原爆特集番組中にも「思い」があふれている。そうとしか表現できない場合もあるだろう。でも例えば、平和への「思い」は「願い」と、二度と繰り返さないという「思い」は「決意」と言い換えられる。様々な「思い」が語られるべきだからこそ、伝えるメディアが安易な表現に流れるのはイカンだろ、やっぱり。 今日の奏楽は、なんとか無事終了。リードオルガンが結構気に入り、どこかで練習できないものかと割と真剣に考える。
by jukali_k2
| 2009-08-09 13:52
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